こちらの記事で小麦粉にはダニが発生するというお話をしましたが、そう聞くと他の食べ物は大丈夫なの??と心配になるかと思います。
ダニはとても小さな生き物で肉眼では気付かないことが多いため、知らないうちに食べ物と一緒にお腹の中へ・・・なんてことがあってもおかしくありません。
ということで、今回は小麦粉以外でダニの発生しやすい食べ物や、食べ物のダニ対策などについて紹介したいと思います。
ダニの発生しやすい食べ物は?
ダニというとカーペットや布団、動物の毛に付着するイメージがありますが、食べ物にも発生するというから驚きですよね。
特にでんぷんやタンパク質や、うまみ成分を含む食品はダニの餌になるんですよ。
小麦粉については小麦粉にダニが!見分ける方法や食べたらどうなるの?で説明しましたが、小麦粉以外にもダニ発生しやすい食べ物は沢山あります。
まず同じ粉ものであるホットケーキミックスやお好み焼き粉もダニが発生します。
むしろ、小麦粉よりもこれらの方が発生しやすいので注意が必要ですよ。
そしてその他に発生しやすい食べ物は・・・
などがあります。
特にうまみ成分を含んだ食品は発生しやすいので注意が必要です。
食べ物に発生するダニ対策方法
食品を好み発生するダニの多くは、コナダニという種類です。
コナダニの体は白色で、足が肌色っぽく見えます。
そのため大量に集まると薄い肌色に見えることがあります。
薄い肌色に着色している小麦粉などを見たら、数千匹以上のダニが繁殖していると思って良いでしょう。
ダニは湿度60%以上、温度25℃以上の高温多湿を好むので、湿気を取り除くことが大切です。
ダニの発生しやすい食品は、どれも台所周辺に常温保存しているものではないでしょうか。
ダニは高温多湿を好むため、キッチン近辺だと実はシンク下は危険な場所なんです。
やばい、シンク下に保存してた!という人は今すぐ他の場所に移しましょう!
また輪ゴムやクリップなどで袋の入り口を留めても、ダニは体調0.3㎜〜0.4㎜と非常に小さいため隙間から入り込んでしまう恐れがあります。
ですので、開封後は速やかに食べきることが望ましいですが、保存する場合は密閉容器を使用するようにします。
ダニ対策その1.密閉容器に入れて保存する
袋にクリップや輪ゴムをかけるのではなく、密閉容器に入れて保存するようにしましょう。
また、容器の中に乾燥剤を入れるのも効果的です。
ダニ対策その2.粉類は冷蔵庫に保存する
ダニは湿度50%以下で繁殖する能力が弱まり、40%以下になると死滅してしまいます。
また冷蔵庫内は3℃〜6℃と低温のためダニが生息できない環境になります。
ダニ対策その3.湿度の低いところに保存する
キッチンから少し離れた冷暗所の戸棚で密閉容器に入れて保存するのが効果的です。
ダニ対策その4.部屋の掃除をする
部屋の中に潜んでいるダニがえさを求めて食品に付着するので、ダニ対策に部屋の掃除は効果的です。
最低でも1週間に2回は床掃除をすることで、食品のダニの発生を防ぐことができます。
ダニ対策その5.部屋の湿度を管理する
ダニは湿度が低い場所では生息することができません。
除湿器やエアコンのドライ機能を利用して、室内の湿度を50%以下に保つようにしましょう。
食べ物に発生したダニによるアレルギー症状
食べ物に混入していたダニを食べると、アレルギー反応を起こすことがあります。
ダニを食べてしまった場合、どの様な症状が起こるのか挙げてみます。
・鼻炎症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど
・皮膚症状:蕁麻疹、発赤、発疹、痒みなど
・目の症状:目の腫れ、充血、痒みなど結膜炎様症状
・喘息:ヒューヒュー、ゼーゼーなど
ダニを経口摂取したら以上のようなアレルギー症状を発症しますが、重篤な場合はアナフィラキシーショックを起こして死に至ることもあるので注意が必要です。
アナフィラキシーショックは全身の紅斑、蕁麻疹、声のかすれ、喉の腫れ、呼吸困難、意識低下など生命に関わる症状がおこります。
これらの症状は、食後すぐや食後1時間以内に起こることが多く、特に呼吸困難がある場合は迷わずに救急車を要請するようにして下さい。
また通常のアレルギー症状では食後5時間以内に起こることが多いので、怪しいなと思ったら状態を確認するようにしましょう。
なお、ダニのアレルゲンは熱に強いため加熱調理してもアレルギー反応を起こします。
知らない間にダニが発生して食べてしまわないように、開封後は早めに食べきることが大切です。
まとめ
ダニ対策やダニが発生しやすい食品についてまとめました。
ダニは非常に小さいため、袋を開けてひと目見ただけでは分かりません。
少しでも変だな?と思ったら、もったいないと思わず食べないようにしましょう。
またダニを発生させないためにも、こまめに部屋やキッチンの掃除を行い清潔を保つことが大切です。
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